口臭が気になる方はチェック!

口臭と唾液の関係について

さて、口臭の原因は皆さん何だと思いますか?

いろいろ答えはありますが主に舌に着いた舌苔というカス、歯周病、糖尿病などの全身疾患が原因として挙げられます。

その中で今回は口臭と関わりが深い唾液についてお話ししたいと思います。

唾液について

臭いのメカニズムとしては、口の中の細菌がタンパク質を分解して匂いが発生します

嫌な口臭のほとんどは、はがれ落ちた粘膜のカスや唾液や食べ物のカスなどに含まれるタンパク質が口の中に存在する細菌により分解、発行される過程で発生するガスです。

臭いの元となるガスには

硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどが挙げられます。

唾液が減ると臭いやすくなり、口の中からの匂いは特に唾液の分泌によって影響されます。唾液には口の中を洗浄する作用があります。食事をしたり話すなど口を動かすことにより、唾液腺を刺激することで分泌量が増えます。逆に唾液が減って口の中が乾燥すると自浄作用が低下し、タンパク質を分解する細菌が増殖しその結果口臭が凝縮され匂いが強くなります。

朝起きた時、しばらく食事をしてない時は匂いが強くなります。これは生理的なもので誰でもあり得ます。

唾液が減る要因

①乾燥

朝起きた時、しばらく食事をしていない時や睡眠中は唾液腺が刺激されず唾液の分泌や流れる量が減ってしまうのに加え、口呼吸・水分不足などで口の中が乾燥しやすいです。それが理由で、朝起きたときの口臭は1日の中で最も強くなりがちです。また長時間食事をしていない時も唾液の分泌量が減り口臭は強くなります。

②ホルモンの変化

女性の場合特に月経時、思春期、更年期など女性ホルモンが変調する時も口臭が強くなることがわかっています。(メカニズムはまだ詳しく分かっていないようです) 精神的に不安になりやすく、その影響で唾液が減る、ホルモンの変化で唾液が濃くなるなどの原因が考えられています。

③全身疾患

糖尿病、甲状腺機能障害など全身疾患や、薬の副作用により口腔乾燥があるものが多いです。他にも降圧剤や抗不安薬、鎮静剤などがあります。がん治療などで唾液分泌腺に放射能があたると影響を受けます

では予防、治療はどうしたらいい?

口呼吸を止める、脱水を防ぐ、ストレスを軽減する、よく咀嚼するなど生活習慣を改善することで口臭の症状が軽くなる場合があります。

唾液が出やすくなる習慣づくりと乾燥対策を心がけ食事を規則正しくとるしっかりと噛むことが唾液分泌が促進される要素になります。また唾液腺マッサージなども効果があると言われております。

薬の副作用が気になる場合は、可能であれば薬の変更を行うことも検討してもいいかもしれません。しかし変更できない場合も多いので、その場合は対症療法が中心になります。対症療法としては、保湿成分が含まれたスプレーを口腔内に使用したり、保湿ジェルを塗布したりする方法があります

患者様によって症状や対策が異なりますので、心配事があればお問い合わせください。

今回の記事は以上になります、最後まで見ていただきありがとうございました!

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